その4−3 ;シチュエーションの分類(参考)

 *「ポンティのドラマチックなシチュエーション36分類」として、知られるもの
  (但し、カッコ内は勝手に付加)

 01、哀願(或いは依頼。ここから話がスタートするストーリーは多い)
 02、救助(救済、捕まった人の救出など)
 03、復讐(仇討ち・報復・仕返し)
 04、近親者の復讐(近親者同士の復讐、03よりも深刻、)
 05、逃走(追跡、逃走劇・追跡劇)
 06、苦難
 07、残酷な、または不幸な渦に巻き込まれる
 08、反抗(謀反、陰謀)
 09、戦い(戦争・競技・喧嘩・競争など)
   /尚ピカレスクロマンでもない限り、戦いに何らかの正当性を与える必要がある。
 10、誘惑(誘拐を含む、この場合→02へ)
 11、不審な人物、あるいは問題(謎の人物、謎、秘密の鍵)
 12、目標への努力
   (〔ストーリー全体というより、もっと小さい〕目的・目標に向けた準備・努力)
 13、近親の憎悪
 14、近親間の争い(13がエスカレート、王位継承争い・相続争いなど)
 15、姦通から生じた惨劇(復讐、私生児、異性恐怖など)
 16、精神錯乱(挫折・洗脳、所謂「魔が差す」ケースなど)
 17、運命的な手抜かり(浅い配慮、→後の大事件の起因となる)
 18、知らずに犯す愛欲の罪(近親相姦など、後で「実は近親でした」のパターン)
 19、知らずに犯す近親の殺傷(後で「実は近親でした」のパターン)
 20、理想のための自己犠牲
 21、近親者のための自己犠牲
 22、情熱のための犠牲(自己目的のための犠牲)
 23、愛するものを犠牲にしてしまう
 24、三角関係
 25、姦通(同意の上の性交渉のこと)
 26、不倫な恋愛関係
 27、愛するものの不名誉の発見(→キャラに葛藤を与える)
 28、愛人との間に横たわる障害(ここの「愛人」というのは「恋人」のことらしい)
 29、敵を愛する場合(特に、敵を許そうとする場合の許そうとする側の葛藤)
 30、大望(野心〔→革命・天下平定など〕)
 31、神に背く争い(「神」=文字通りの神のほか、絶対的な権力・力・権威など)
 32、誤った嫉妬
 33、誤った判断(→重大な事件の原因、17に似る)
 34、悔恨(過ちを後悔し、あんなことをしなければ良かったのにと自省すること)
 35、失われたものの探索と発見(探索について期限を切られることもある)
 36、愛するものの喪失

※そのほか、プロップのファンクションとか、それを受けたロダーリのカードとか
 色々な分析がありますが、余り凝らないようにしてください。これだけを凝っても有害
 無益です。